皆さん、こんにちは!
こちらのブログに足を運んでくださり、誠にありがとうございます。
ところで、皆さんはどんな時に「買いたい!」と思うでしょうか。
●たまたま見つけたとき
●人に勧められたとき
●良い口コミを見たとき
●心にグッとくるCMを見たとき
色んなシーンで「買いたい」気持ちが刺激されることでしょう。
今回のテーマは、思わず「ウキウキしてしまう」CM。
プロモーション動画というものは、映像を通して消費者の心に訴えかけ、商品購入までの導線をつくることを目的としています。しかし、訴えかけるやり方を間違えると良いプロモーションにはなりません。押し付けのメッセージはあまり好かれないからです。
「この商品なら間違いないです!」「すごくいいでしょ!」「買わなきゃ損ですよ!」
売り手側の「買わせたい気持ち」が出過ぎたCMは、現代の消費者には嫌われる傾向があります。
人間関係もこれと似ていますよね。良かれと思ってお節介が過ぎると、嫌われてしまうことは良くあります。売り手側は商品に自信があります。しかし、一番大切なのは、買い手側(消費者側)の目線で物事を捉えることなのです。
今回は、数々のCMを見てきた中で、わたしが特に好きなものをご紹介したいと思います。
これは、1987年から2年間放送されていたコカ・コーラのCMの一部です。
動画を見て、あなたはどんな印象を持ちましたか?
わたしは、このCMが持つ「ウキウキ」とした爽やかな雰囲気に注目しました。
30秒から60秒程度の短い映像の中で、コカコーラのある生活の「楽しさ」や「輝き」「ステキさ」が感じられる構成になっています。
「味」について明確に触れている箇所はどこにも見当たりません(歌詞の一部にはテイスティーという表現もありますが、それほど目立っていません)。
「うまい!」とか「美味しい!」というような。味覚に直接関わるフレーズは一切組み込まれておらず、ただただ、人生を楽しみ心の底から笑っている、活き活きとした爽やかな人々の様々なシーンが描かれているのです。登場人物はみな笑顔で楽しそうですよね。
聞こえてくるのは“I feel coke.”と繰り返されるメロディー。
飲み物を「味わう」のではなく「感じる」。なかなか凝ったメッセージです。
「この飲み物を手にしている人は、みんな輝いていてステキに見える」
それなら自分も
「コカ・コーラを手にしてステキな自分に出会いたい!」
このCMに出会った瞬間、私はそんな気持ちになりました。
食品関係のCMは、「美味しさ」や「身体に良い」ということを強調するものが多い傾向にあります。
しかし,「美味しさ」や「健康」について触れず、「コカ・コーラのある生活」の「ステキなイメージ」だけを強調している点が、このCMを唯一無二のものにしています。
消費者に商品を買ってもらうためには、「商品そのもの」の素晴らしさを強調するよりも、その商品を購入した後の「夢」「希望」「期待感」を提案する必要があります。
「喉が渇いたなぁ。。。何を飲もうかな?」
店頭にはたくさんの商品が並んでおり、消費者は自分の好きなものを自由に選べます。
しかし、記憶に残った「キラキラ」した感じや「ステキ」な感じは、自然と脳内に刷り込まれています。
喉を潤すという目的を達成するだけならば、水でもお茶でも他の清涼飲料でも良いはずですが、「喉を潤す」という行動の先に、「なんとなく素敵な自分」が体験できるかも…という期待を持てた場合、消費者は迷わずコカ・コーラを選択します。
ちょっとした気づきで毎日は楽しくなります。
動画プロモーションにも、「気づき」や「楽しさ」があれば、消費者にとっても「見て良かった」と思える楽しいものができます。
そのような体験が消費者の「買う」という選択に繋がっていきます。
動画プロモーションは売り手と買い手のコミュニケーションツールです。
直接会えない消費者にも、自分たちのことをもっと知ってもらい興味を持ってもらうこと。
これが大切です。
これからも気まぐれに、「あっ!いいな!」と感じたものを、こちらのブログを通して紹介していきたいと思っていますので、お付き合いいただけたら嬉しいです。
CM/お店/本/雑誌/映画/日々のできごと/ニュース/ドラマ/衝動買いしたもの
などなど…
たくさんの「気になる」や「ハッとした」経験をご紹介していきたいと思います。
時には消費者の立場から、そして
時にはプロモーション的な視点から。
気まぐれに楽しく、いろいろなことをつぶやいていきたいと思っています。そして皆さんからも、「ちょっと気になるこんなこと」をご紹介いただければ、とても嬉しいです。色々な方の感性に触れることも私にとっては大変ありがたいことです。ブログへのご感想やご意見も、気軽にいただければ嬉しく思います。
コメントをお書きください
みさき (土曜日, 24 3月 2018 22:52)
味や効果等ではなくイメージ戦略で成功しているものといえば
私はスターバックスが思い浮かびます。
特にCMや広告を多用しているわけではないのに、
スタバ=おしゃれというイメージがなぜか定着していて
みんな並んでまでスタバに入っていきますよね!
動画も商品もなんでも、イメージ戦略が成功すれば人から人への宣伝効果が期待できますね。
ゆず (日曜日, 01 4月 2018 22:28)
この動画確かにセリフや味の表現とかは全く出てこないんですね!
だけどみんなの楽しそうな姿、さわやかな感じ見てると「え!なにこれ?何この飲み物!気になる!飲んでみたい!」ってなります。最近は映画のCMとかってみんな映画館で最高とか感想言ってる似た感じのCMばっかりで嘘臭さがあるなって思うので宣伝ってどうやったら魅力が伝えられるのかってけっこう難しいですね。